ブランド品の買取りビジネスの仕組みはとてもシンプルです。基本はできるだけ安く仕入れて高く再販することなので事務所を構える必要もなくインターネット環境があれば1人で開業することができます。店舗を構える、事業対象エリア拡大を視野にいれるのであれば人件費や店舗管理費、事業展開プランなど様々な経費や企画が必要ですが、自宅で、1人でできる規模でおこなうのであれば買取りした商品の保管場所と作業スペースが必要なだけです。あとは買取りした商品をクリーニング、修理してオークションサイトや独自開拓したルートを通して販売します。運営コストや人件費がかからないことから商品の修理と必要経費以外は利益になります。現在はリユースが重視されている時代ですから追い風といえ、また社会や経済情勢が不安定でも影響を受けにくいビジネスです。
経費や人手がかからないことから手軽にできそうですが、他にもメリットがあります。他の商品の売買にありがちな万引きの心配がないこと、たとえノウハウがなくてもフランチャイズに加盟すれば出店計画の手助けをしてもらえるため手軽に始められることです。フランチャイズであればブランディングも確立されているため買取りを初めて利用する人でも安心してもらえます。これに対しデメリットですが、まず免許が必要で商品の種類によっては複数の免許取得が必要になります。またビジネスそのものはシンプルでも在庫リスクがあります。ブランド品は中古品でも需要があればスムーズな流通が可能ですが、あまり需要がない商品は在庫になる可能性があります。再度、流行するときがあれば販売できますが在庫が増える一方だと処分する必要が生じるのでビジネスとしてはマイナス要素です。
ブランド品の買取りは査定が重要です。商品そのものの価値を見定めるためには真贋とブランドの格付けがポイントになり、例えば同じ用途の商品でもハイブランドであるほど細部まで丁寧に作られているため高く査定されます。真贋についてはギャランティカードを判断基準にします。ギャランティカードは品質の証明書でもあり、これがなければ本物かどうか判然としないので買取りできないとされるのが一般的です。本物である場合の次の確認項目は損傷の度合いです。新品に近いほど高額査定を期待できるので査定を検討している場合は保管に気を付けることが大切です。チェックポイントは全体の見た目と損傷の程度です。次に購入する人の商品への印象を考えると使用感の少ない綺麗な状態の方が査定額は高くなります。ダメージや金属部品のキズの程度でどれだけ使い込まれたかも確認します。金属についたキズは消すことができないので使用頻度を判断するよい基準です。ブランドの証であるロゴや印字も大切な査定ポイントです。取れている、消えかけている状態であれば査定は下がります。